ネパールってどんな国? 知っておくべき国民性・文化・価値観をわかりやすく解説

外国人採用が広がる中で、ネパール人材は日本企業から特に高い評価を受けている国のひとつです。
その理由には、ネパールという国が持つ国民性・文化・宗教観が、日本企業と非常に相性が良いことが挙げられます。
1. ネパールはどこにある?どんな国?
ネパールは、インドと中国に挟まれた内陸国で、人口は約3,000万人。
面積は日本の約40%ほどですが、多民族・多文化が共存する多様性の高い国です。
ネパールの主な特徴は以下の通りです:
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世界最高峰エベレストをはじめとした雄大な自然
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多民族・多言語の国家(100以上の民族・言語が存在)
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ヒンドゥー教徒が約8割を占める宗教国家
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伝統文化が強く、家族を大切にする価値観
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日本に対して非常に友好的で、日本語学習者が年々増加
特に、宗教的価値観から生まれる、「礼儀正しく、誠実で、真面目」といった国民性は、日本企業との相性がとても良いと評価されています。
2. 日本企業から評価されるネパール人の“国民性”とは?
実際に日本で働くネパール人からの聞き取りや、企業からのフィードバックでは、以下の特徴が共通して見られます。
(1)穏やかで協調性が高い性格
ネパールの人々は、争いを避け、調和を大切にする文化を持っています。
・職場の雰囲気にすぐ馴染む
・先輩や上司に対する礼儀正しさ
・チームワークを重視する態度
これらは日本の職場文化に非常にマッチします。
(2)家族を大切にする価値観=長期就労志向が強い
ネパール人は「家族のために働くこと」が人生の目標と考える人が多く、責任感の強さにつながっています。
その結果、
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長く働きたいという意欲が高い
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離職率が低い
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真面目に仕事に取り組む
という特徴が目立ちます。
(3)宗教的背景から生まれる誠実さ
ネパール人の多くはヒンドゥー教徒または仏教徒。
これらの宗教は「規律」「誠実」「感謝」を重視します。
そのため、素直で、丁寧で、嘘をつかないという評価を受けることが多いです。
(4)勤勉で責任感が強い
若い頃から働く人が多く、努力を続けることに抵抗がありません。
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コツコツした作業が得意
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真面目に業務を継続できる
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指示を素直に受け入れる
など、実務でも高評価を得る傾向があります。
3. ネパールの文化・宗教が働き方にどう影響する?
宗教が生活に深く根付くネパールでは、文化的背景が働き方そのものに影響します。
(1)ヒンドゥー教の価値観は日本企業と相性が良い
ヒンドゥー教は、
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清潔であること
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嘘をつかない
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誰にでも優しくする
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礼儀を尽くす
といった価値を大切にします。
これは日本企業が求める人物像と非常に一致しています。
(2)ネパールの食文化と日本での適応
主食は「ダルバート」(豆スープ・ご飯・野菜)。
宗教上
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牛肉を食べない人がほとんど
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アルコールを飲まない人も多い
といった特徴があります。
ただし、日本での生活には柔軟に適応する人がほとんどです。
(3)祝日が多い文化でも日本の勤務に合わせられる
ネパールは宗教行事が多く祝日が非常に多い国ですが、日本で働く際には多くの人が日本の暦に合わせて勤務しています。
4. ネパールの若者が「日本で働きたい」と強く思う理由
日本で働くネパール人に共通する動機は以下です。
(1)経済的な事情から長期就労意欲が高い
ネパール国内は賃金が低く、日本で働くことで家族の生活を大きく支えられます。
(2)強い親日感情
ネパールでは日本のイメージが非常に良く、「日本語を学びたい」「日本人は丁寧で優しい」という声が多いです。
日本語学校も増えており、特定技能の需要も急増しています。
(3)真面目に働き続けたい意欲が高い
仕送り文化やキャリア志向から、5年以上、もしくは長期で働きたいと希望する若者が圧倒的です。
まとめ : ネパールは“人柄の良さ”が最大の魅力。日本企業との相性は抜群
ネパールは文化的背景から
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誠実
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礼儀正しい
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勤勉
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協調性がある
といった日本企業が求める資質を自然に備えています。
そのため、飲食、介護、製造、物流など幅広い業界でネパール人材の活躍が期待されています。
外国人採用を成功させるためには、まず「相手の国・文化を理解すること」が最も大切です。
ネパールの文化・国民性への理解が、より良い受け入れ体制づくりにつながるでしょう。
